アブサンスプーンの対話 VIII. Nocturne

田口 賢治 Kenji Taguchi
アブサンスプーンの対話 VIII. Nocturne
イベント
2017. 9. 29 – 10. 1

空間彫刻:或いは…洗面器、瓶、時計皿、
グラス、水、光、音、香、写真
テキスト:タブッキ『インド夜想曲』
レコードをかけスライドを白いクルタに映す
「運転手は先の尖った髭を/「檻の町」は/
どれほど眠っただろうか」
「もう夜は終わりかけていた」
「そこは汚れた灰色の/廊下は陰鬱な空色/
辺りを眺めたが自分がどこか分からない」
「この肉体の中で我々は一体」
「時計が十二時半を告げ/人間の身体はもし
かすると/ドアに吊るされたランプの他に」
「ふいにあの頃覚えた恒星の」
レコード針を盤の中心へ。心音のように溝を

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