study 1 / the closet

黑多 弘文  Hirofumi Kurota
study 1 / the closet
展示
2010. 3. 25 – 4. 9

306号室は住居を店舗に改装したのか建て
付けのおかしなところがある
営業していた当時気にならなかったのものが
剥き出しの空間となった時主人の痕跡となっ
て主張する 銀色の洗面台 須田さんが水を
飲む いのちの行動が見える
そして着付け部屋とシャワールーム
いつしかその役割を終え他の用途に取って
替わる 須田さんが亡くなり物置から部屋の
中のただの部屋になった 今この無用さを
包む空間を体感する 仕切り扉を開け部屋を
繋げた 入口から死角になり突き当りの壁の
鏡に映るように灯りを設置した
闇で鏡の存在を消された鏡に映る偽の光に
誘われ 人は鏡の向こう側に行こうとする

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